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2019-07

【本】落語娘/永田俊也


落語娘
永田 俊也著
講談社 (2005.12)
ISBN : 4062132206
価格 : ¥1,680


去年大ヒットしたドラマ『タイガー&ドラゴン』にハマってから私も落語に興味をもったクチですが、実際の落語に触れる機会があるかというと、そうそうはない。たまーにCDで聞くぐらいですか。
一度くらいは寄席に行って、落語を生で味わいたいものです。
落語ブームに乗って、落語特集のムックが発売になったり、落語集が本屋でも目に付くようになりましたが、これは落語界を舞台にした小説です。

呪われた噺に再起をかけて挑む落語家と、その弟子である女落語家の物語。
憧れて飛び込んだ落語の世界。しかし女落語家として見下され続けて自分を見失いつつあった主人公が、師匠と一緒に呪われた噺に向かっていく中で、少しずつ“何か”を取り戻していく。

終盤、その昔憧れた落語家の前で、主人公が高らかに自らの名乗りを上げる場面があります。
因縁の噺の正体オチも、落ちぶれた師匠の再起の行方も、実は刺身のツマ。
彼女の“道”を見つけたこの瞬間が、きっとこの物語のクライマックスなのだったと思います。
ここまでシンデレラ並みにずーっと虐げられてきたので、さすがにこの場面はスカっとしました(笑)。

社会の欺瞞を赦さない師匠の、精神的に一本筋の通った姿勢の良さも好ましいです。一般的なルールから見れば規格外でろくでもないおっさんだから、実際にお近づきにはなりたくないですが(笑)。

呪われた噺の“オチ”も想像しやすいし、全体の話の流れは言ってしまえばテンプレート通りなんですが、読み終わって感じる爽やかに、素直に「面白かった」という感想を持ちます。
これがミステリー小説だったらきっと呪いの噺の解明に重点が置かれるのでしょうが、題名から分かるとおり女性落語家の話なのだから、これはこれで良し。

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